近い将来のビジネスリーダーとしての基盤を確立すべき時期にある中堅リーダー層は、できるだけ若いうちに以下の能力・資質を身につけておくべきと考えます。
- ものごとを徹底してロジカルに捉える、「強靱な論理思考力」
- MBAレベルの「経営理論と知識」
- 所与の職務範囲を超えて成果を出そうとする、組織的地位に属さない「リーダーシップ」
- 自身の世界観を広げ、貪欲に成長したいと希求する、強い「知的好奇心」
- いつの日か、未だ見ぬ広い世界に打って出たいという「野心」と「行動力」
中堅リーダー層の育成においては、「豊富な勉強量」「徹底して考え続ける」「世の中を知る」「自分の人生観・世界観を持つ」がキーワードです。近い将来のビジネスリーダーを目指すのであれば、「日常業務をきっちりこなす」「良きフォロワーとして上司を支える」といった、サラリーマン的レベルに留まっていてはダメです。できるだけ早い内に、ビジネスリーダーとしての基盤能力と強い精神力の開発に、徹底して取り組んでおかなければなりません。若いうちから周りにコツコツ叩かれて丸くなってしまった人が、いざ事業を担わせようという時になっていきなり尖ることなどできるわけがありません。尖った人間は尖ったまま成長させてこそ、将来に期待が持てるのです。そういう人材をできるだけたくさん養成し、時が来て大きく挑戦する機会を与えることが楽しみだという状態を、日頃から作り出しておかなくてはならないのです。
そういう意味で、この層は育成という観点でも、「質はもとより量を重視」、「効率・効果は後からついてくる」、「基盤はできるだけ広く造成する」、といった基本ポリシーで臨みたいと思っています。グローバルアーク・コンサルティングでは、中堅リーダー層の育成には以下のアプローチをとります。
- 中規模人数(10-15人程度)を対象に、定められた期間で育成プロジェクトを実施
- 戦略的思考力強化、問題解決力強化、ビジネスフレームワークの活用による分析力強化など、個別スキルの強化に重きを置いたプログラム構成
- 課題図書や文献、業界新聞・雑誌等の継続購読とそれらを題材にした討議形式のクラス運営を行い、「豊富な学習量」を確保
- 世界観を広げるため、可能であれば他社との異業種合同研修とし、工場見学や国内外のフィールドワークなど、教室を飛び出した活動を多く取り入れる
- 自社課題提言などの経営陣に対する成果発表形式は、基本的に採用しない (自社課題提言は、次期経営幹部候補生が実務訓練の一環として手がけるべきものと考えます)